楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

AMラジオの音質って雰囲気出るよ。貧しい雰囲気が。21世紀なのに昭和みたいだ。家族いるのに一人暮らしみたいだ。すべてが調和しながら一点へと向かうわけがない、しょっぱい現実をかみしめる。かみしめてない。自嘲気味に喫する。勉強すきな人がそれだけの理由で大学院いくと失敗するよ、とかそのたぐいの話は、その種の人びとの発言のなかに身をおいていればしつこいほど語られることだ。趣味を仕事にすることが不幸をまねくとか、それもよく言われることであり納得いくことでもある。何かっつうと……(以下省略)

書きながら考えたらあるていど整ってきた。自分が興味を持っており重要だと感じているテーマでないととうてい研究しがいがないけど、それを進めていくうえで自分があんま興味ない、そこ詰めても仕方ないんじゃ……と思うことも中途段階でやらねばならない(こともある)のであり、そこは必要な手順として納得できる。でも、進めていくうちに本格的につまんない方にいってしまいそうで、その可能性を考えると萎える。うーん。拠点をもってきちんと押さえておく必要があるな。面接のときに「この業界に興味をもったきっかけ」を語ったりするのは(少なくとも、そういう様式が生き残ってることには)、それなりの理由があることなんだ。