楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

いしづきの降る夜

5時限目の授業の最中に、笑いのツボがむき出しになるスイッチが入ってやばかった。やばかったです。発表してる人がヘンな間違いしてるとおかしいし(性格悪いと言ってもいいよ)、おかしがってるとだんだんヘンじゃなくてもふつうの間違いでもおかしく感じるし、向かいの人がなぜか息が荒いし、隣の人がつばを飲み込むし、隣の人の筆箱がなぜかスーパーマリオの年季入ったやつになってるしで、自分を取り囲む環境すべてがおかしかったです。スイッチが入ると感覚野に入るいちいちのものが「おかしい」という衣をまとって現われてきて、僕はその責め苦にじっと耐えるばかりなのです。こういうときは、外部からいろいろ情報を入れておかしく感じている一方で、意識としてはものすごく内向きになっている。というか笑いをこらえるのに必死だ。たぶんかなり必死だったと思う外から見ても。おかしさの笑いをほほえみに解消することである程度は対応できたが、笑いはつねに不意打ちですので被害を半分に食い止めた程度でしょうね。

あと今日は朝から頭が痛かったのが、学校終わるまで引かなくて、今もまだうっすら残ってるのですけど、帰るときに乗ろうとした電車が込んでてこれは無理だーと判断して電車が空く時間帯になるまでホームの椅子に腰掛けて本読んでました。まあまあ空いてる電車に乗れたけど、微妙に気持ち悪くなったり寒気がしたりで重篤だ、風邪引くんじゃないかと思った。そういうときはたいがい引かないのですけど。家に帰ってゆで卵を食べながらお酒を飲んで厚紙で箱を作りました。そしたら日が暮れました。居間から聞こえてくる「リーガルハイ」をBGMにしながら。あれの主題歌をリップスライムが担当してるってラジオで知ったのですけど、あまりフィーチャーされてないもようですね。特にファンとかじゃないが。それだけです。では。