楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

苔三銃士

アミューズメント的なことを近頃やってなかったんだけども今日はボートを漕いできた。3月ぐらいから思ってたんだけど夏休みでヒマになって、ようやく。アヒルボートではなく手漕ぎのローボートというやつ。

余談だけど乗り場のある公園まで定期圏内の駅から徒歩30分だとGoogleが教えてくれたので「30分なら・・・」と思って歩いたんだけど、道を間違えて遠回りで結局1時間近くかかってしまいました。暑かったしすぐのど渇くし雪駄だったのでよけいに疲れるし、後悔。暑い日にむやみやたらと歩こうとするもんじゃない。到着するとまず、自販機でキリンメッツを落としてベンチで休憩した。アンダーシャツの前のほうが汗でびたびた。

乗るときに「初めてなんですけど」と係員の人にレクチャーを請うたら、何か教えてくれたんだけど僕の物わかりが悪いので(これは実際悪いので)聞き返したりしてたらわかんないのかみたいな態度になってすこし残念な気持ちになった。あと人前だとぎこちないので、一人でやってみると要領はすぐにつかめてある程度は自由に動けても最後にボート返すときに係員の人に近づいていくととたんに、オールをどう動かしたらボートがどう動くのかとかわかんなくなったりした。

自分の手より一回り二回りぐらい大きいオールで水をかくわけだから当たり前だけど、けっこう体力は使う。ボート部がハードなのっていまいち想像にぴったりこなかったけど、よくわかった。水の抵抗が大きくて、そのぶんよく進むんだけど。ただ最後までまっすぐは進めなかったな。左右均等に動かしてないので、ゆるくカーブがかかった進み方になる。慣れないので左手親指の付け根あたりの皮がむけた。不覚。普段暮らしてて手の皮がむけないように注意する機会ないもんな(僕の暮らしぶりだと)。

あと、ボートを降りてもしばらくは波に揺られてる感覚が残るとかね。甘さとか五感のことがよみがえるってのはわかりやすいけど、揺れの感覚もまた単なる概念的な記憶でなくどうみても感覚としてよみがえってくる。感覚が5つに分けられるってのはたんに感覚器官との対応で感覚を考えたときに生じるドグマなんだろうな。

体力も使うしふたたびやはり暑かったので、駅のホームでバナナオレを買って飲んだ。運動後には甘さがしみる。公園まで来てボート漕いだだけだけどだいぶ疲れてしまって、家に帰ってゆっくり休んだ。普段より水がほしくなる日だったな。これから本格的に暑くなるのか。