楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

饅頭埠頭

今日は特になし。と書くと一箇月の半分くらいの日はそれで終わってしまうので、いやないものを無理やり引き出すのが日記のつとめなのだよ!というか、よっぽどのことがないと覚えてない小さな「事件」をすくい上げるのが云々。いやまあ評論的に何かをアジテーションしたいわけではないが、ないですが、暮らしてて気づいたことなど近頃はすぐに忘れてしまうし、「書いてないと忘れる」と言った日さえ遠い昔のことで今は書いてても忘れます、いや書く前に忘れてしまうので書けない。書いてるうちに思い出して、こない。まあいいんです。それでも僕は書き続けます。なぜなら書くことにそれ以上の目的はないから。

8時に起きればよい日でしたが6時に起きました。6時に起きなきゃと携帯のアラームを設定して、眠って、アラームで目が覚めて、いつもどおり10分くらいふとんの中でねばってから起きて、ふとんをたたんで、部屋を出てトイレに入ったときに気づいた。もう遅かった。もうふとん上げちゃったよ。仕方ないのでいつもより早く学校に来て図書館で水曜日の準備しました。それは頭のエンジンもかかるし健康的でよいんだけど、電車が込んでておまけに急行に乗ったもんで後半は本とか読めんで難儀しました。図書館の開館にあわせて、1限授業に間に合うより20分ほど遅らせて出たのが、いちばん混んでる時間帯に乗るという意図せざる帰結を引き起こしてしまったかもしれない。

書き始めると意外と書いてるという。どうでもいいことばかり書いてるというね。

常備してたウォッカが切れてたので、帰りに酒屋に寄った。二件。しかし個人経営の酒屋はこわい。一件目は色が黒めの怖そうなおっちゃんが隅で立ってるし、二件目は老夫婦がカウンターでテレビを見ていて何も怖い要素ないのだがようするに型どおりでない仕方のコミュニケーションを仕掛けられることを恐れているわけだ。「なにかお探しで」「いや……別に……」みたいなのやだし。でもむろんそんな自分がいや。なのでその場で買うに至らないまでも入店して品揃えを見るくらいはしておいた。結局近所のスーパーで黒糖焼酎というやつを買った。なかなか複雑な味がしておいしい。夏くらいまでは家でお酒を飲む動機がなかったのが、最近はたのしんでいる。

あとはラジオでベイ・シティ・ローラーズの「Saturday」を耳にして、あれの元ネタはあれなのかーと気づくなど。ラジオって媒体はとても文化的でよろしい。受け手を選べるゆえなのか。