楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

シベリアじょうろ

働いて働いてくたびれた。

ここんとこ働きづめで、毎日3時間ほど残業をする。労働問題のニュースを見聞きしているとまだまだこんなものではない、このくらいで弱音を吐くべきではないのではないか、と思いそうになるが、私という少し体力のない一個人の集中力を使い果たすには十分な時間だ。くたびれたというこの現実を直視しよう。

私が連日苦労している(私だけではないが)のを見て、負担軽減策をチームリーダが一つ提案してくれた。そのことで緊張がぷつりと切れた思いがした。それには安堵の気持ちもあるが、私が仕事をなかなか片付けられないでいるという、心のどこかで見ないふりをしていた事実を、公式見解として認められた気がしたから気が抜けたのでもある。

そうなると帰り道に寄るコンビニでもなぐさめを探してしまう。骨無しチキン、アイス、スイーツやスナック菓子だ。でも、真に求めているものがここにはないということもどこかではわかっているんだよな。何かが欲しい自分と、それが今は手に入らないとわかっている自分とがそれぞれ逆方向に動こうとして、身動きが取れなくなる(実際は、同じところをぐるぐる回る)。

もっとも、ここ数日は忙しさのわりに正気度合いが高く、無茶な買い物(お菓子を何種類も買ったり、寝起きが悪くなるのにチューハイを買ったり)はせずに済んだ。