仕事を終えてシームレスに日記を書き始める。在宅勤務だからできることだ。シームレスに書き始めたくなった理由は、仕事をしている最中に見出したものを、温度を失わないうちに書き留めたいと思ったからだ。
かれこれ3年ぐらいは「仕事やめよう」と思って生きている。もちろん労働の一切を放擲するという意味ではなく、今所属している会社を退職しようという意味である。この「3年」は本当はもうちょっと短いかもしれないし、あるいはもうちょっと断続的かもしれない。主な理由は「ときどき馬鹿みたいに忙しくなるから」そして「私は忙しさによって生きている意味を喪失するタイプの人間だから」というあたりなのだが、もうちょっと継続的に自分をこの仕事から遠ざけようとしている要因があるように思う。
私が取り上げたいのは、取引先に提出する進捗報告書をさっき書いていたあのときの忌避感、不快感のようなものだ。それに見舞われると手が止まる。頭の回転も止まる。それ以上の仕事をすることを体全体が拒否する。それはあるいは、進捗報告書を書くタスクの前にプログラムをいじるタスクをこなしていて、頭が十分疲れていたことも影響しているかもしれない。プログラマと管理者の両方の役割を同じ日にこなしている。こなし切れているわけではない。
頭の回転が止まるのは、感情に引きずられて止まるというよりは、矛盾したことがらを考えることを強いられるような状況の中で頭がフリーズすること、そういうものに近い。理不尽の渦に飲み込まれて口を閉ざしている。
矛盾と言っても、論理学的に矛盾しているわけではない。それは喩え話だ。むしろナンセンスと言った方がいいかもしれない。ナンセンスなことをあたかも有意味であるかのように装うことへの違和感。ウソをついて仕事をするのはしんどい。明確に欺いているわけではない。ウソと言われない程度のごまかしを積み重ねている。表面上は何事もなく進んでいくのかもしれないし、それはそれで現実問題大事なことだとさえ思うが、「これでいい」という確信が一切湧いてこない状態で動き続けるのはつらい。スカイツリーとかにあるガラスの床を歩いているような心地だ*1。
*1:実際に行ったことはない