楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

両面赤道

急に思い出すんだけど、中学生のころ私は入学後1年ほどだけ部活というものに所属していた。といっても、途中から部活に来なかっただけで、退部手続きをしたわけではないから、名簿上は3年生までいたのかもしれない。そこで、学期末になると成績表を顧問の先生に見せることになっていて、なにか毒にも薬にもならないようなコメントをもらうんだけど、あの慣習って今思うと何だったんだろうと思う。部活の顧問に成績表を見せる必要はないと思うし、それが当然のこととしてまかり通っていたのもおかしいなと思う。ちなみにこの顧問は、文化部だったのだが、ある日なにかよくわからない理由をつけて部員たちにスクワット100回と階段の上り下りを強制するということがあった。大人になった今持ち合わせている言葉で表現するなら「しごき」である。私は1週間ぐらい筋肉痛になった。これほど筋肉痛が続いたのは、私の生涯ではほかに大学1年生のときに徒歩で山手線一周をしようとした(残り2駅ほどでギブアップした)ときのみだと思う*1。その「しごき」はその後行われることはなかったが、どこかで情報が伝わって大人たちが問題にしたからなのかもしれない。そんなことも今思い返してようやく思い当たることだ。

きょうは実家に来ている。呼ばれたから来ているだけで、なんだか気乗りせずあまりいい予感がしなかったのだが、どうも今日はとりわけ居づらい日みたいだ。食事中に仕事のこととかプライベートのことを両親から聞かれるのだがそれが心底わずらわしく、とにかく話をしたくないという気分になる。自分でもよくわからない。両親についてこれといって嫌な思い出があるわけではないのだが、プライベートを明かすのが本当に嫌だという気持ちがある。

*1:ちなみに、何年か後に再チャレンジした時は成功し、筋肉痛にもならなかった。初回は余裕をカマしてジュンク堂に寄り道し本を買い込んだりしたのが敗因だろう