楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

薮味噌

リモートワークの準備するときに、リモート会議ができるためにパソコンのUSBポートにケーブルを接続して音や映像がとれる装置をいつも装着するのだが、この装置って名前何だっけ? という疑問がふと頭をよぎって、いやそれよりもまずリモートワークの準備を終わらせないと、遅刻する、でもこの機会を逃したらこの疑問を解消する機会はやってこないかもしれない、一度忘れたらもう取り戻せない疑問かもしれない、それにこの疑問に向き合うのに必要な時間は大きく見積もっても5分はいらないだろう、さすがにそこまで悩み込んできたら異変に気づいてリモートワークの準備に戻れるだろう、みたいなことを瞬時に考えて手を止め、「Webカメラ」という名前をみごと導き出すことに成功した。出してみるとなんか思ってたのと違う気がする。Webカメラ。もっと親しみやすい名前はなかったっけ? 合ってるんだけど俺の思ってたやつと違う気がする。俺の思ってたやつが現実と噛み合ってなかったのか?

あるいは似た事例。

昼食に添えるホットスナックを買いに近所のコンビニへ行こう。コンビニは長く見積もって徒歩5分ぐらいだ。快適な気候なので起きてから靴下は履いてない。それなら草履で行こうか。気持ちいいし。いや、昼休みの時間は残り少ない。草履はスニーカーより遅いからむやみに時間を使ってしまうかもしれない。いつも通りスニーカーにするか。でもこれだけのために靴下履くのも面倒臭いな。履いたら洗濯しなきゃいけないし。面倒臭いな。草履で行くか。でも草履で行ったらいたずらに時間を使うことになってしまうかもしれない。

(とりあえず草履で外に出て、歩きつつ考えることにした>>)家からコンビニまで5分かかるとしよう。そして極端な数字だが、スニーカーは草履より2倍の速さで移動できるとしよう。このとき片道の所要時間は5分と10分で5分の差、往復なら5×2で10分の差だ。10分なら大したことない、悩むほどではないだろう。どちらを選んでも構わないレベルの違いだ。

ちなみに実測したら往復で6分弱だった(草履)。

私は動きながら軌道修正するのが苦手である。すでに手を動かしているときに別のことを考えて合理性を判断し行動を変えることが難しい。既定路線から自分の判断で路線変更する(さらに元の路線に復帰する)ことが難しい。そうした自分の気質に抗って行動することができた。具体的な数値で考えると凝り固まった考えがほどけやすいようである。