楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

たぶらかす旅路

頭痛で午後休にした。目覚めたときから頭痛はあったんだけど、いつも午前中から昼にかけて体調が立ち上がっていくような経過をとるので、そのうち軽快するかなと楽観視してしのいだ。昼にしっかりめに食べて(ここで言う「しっかりめ」は第一に量の話で、具体的にはインスタントラーメン+白米)、少し横になったけど改善せず、それどころか本格的に痛み出したので半休を取ることに決めた。メール一本出すだけなんだけどいまだに心理的抵抗があるというか、少しぐらい痛くても仕事をして義務を果たしたほうが心持ちとして楽だという判断がいつも発生してしまうんだけど、どうも今日は無理をしたとしても仕事が進まないだろう(手が動かない)という見通しがかなりはっきりしていたので、もうこれは休むしかないと思った。思わされた。

スマホ見るのもきつかったので、ラジオを流したまま横になっていた。目を動かすのが負担らしい。耳から入ってくる情報に注意を向けるのはそれに比べれば負担が少ない。これって自分が読書が苦手であることと関係していそうだ。視力とは別の意味で、目に入ってくるものをそれぞれの別個のものとして峻別するのに不自由を覚える。具体的には印字された文章が文節なり意味のある塊なりに分かれて見えなくて、見えにくくて、ごろっとしたひとかたまり、ただの模様みたいに見えるという見え方の相がかなりの部分を占めている。

照明も落とした。30分か1時間ぐらい入眠したあと、雨が降り始めて、止んだ。私の体調不良はかなりの部分が天気に左右されているという実感がある。なんかわりと頻繁に体調崩すなーと思うようになったのがここ数年で、リモートワークで運動量が減ったとか単に年齢で、とかあるだろうけど、それ以上の要因として、自分が体調を崩していると自覚できるようになったというか、認める心構えができたというのも大きい気がする。それまでも具合の悪い日は今と同じくらいあったけど、無理をして克服していた。振り返ると、会社にはギリギリ出勤してるけど全然仕事が進まず、最後の1時間ぐらいで覚醒して間に合わせるみたいな日って当時の自分に尋ねても「わりとある」と答えるだろうくらいは常態化していたし。

まあしかし総じて元気がなくて、こんな自分が再就職できるだろうかと心配になる。残業がなくなって自分の時間が取れるようになったら元気になるだろうと思っていたけど、むしろ今まで見ないようにしていた弱い部分が露呈したというのが正確な評価かもしれない。とはいえ、これは時間が与えられても正しく使えていない(明日休みだからと夜更かししすぎてしまうとか)という側面もかなりあるように思うので、まずは食事・睡眠・運動をきちんとすることかな。