前日夜更かししていたのもあって、生活リズムを見失って、今何月何日? 私は何をすべき存在なの? といったことがわからなくなった。結果、だらだらとご飯を食べたり、YouTubeを見たりしていた。それ以外のことは覚えていない。
夕方に荷物が届いた。自転車に乗るときに着用するサングラスだ。目下のところ比較的涼しくなる夜間に主に乗るつもりなので、遮光性能は抑えめのクリアレンズのものを買った。別に似合わんけど(どうでもよかったけど)ヘルメットと合わせると「自転車に乗る人」なんだなと一目でわかるようになっている。ここんとこサングラスを入手するまでは目に虫が入るのが怖くて乗れないと運動を怠ってきたので、そんなに距離は乗ってないけどすぐ息切れして苦しくなったし(酸素が足りない感じ)、足も疲れた。でも運動後は明らかに心身のぐあいがよくなるのだった。「起動」した感じ。体を動かすことの効果もだけど、適切な車線変更とか狭すぎる道は降りて通行するとか、地形と交通ルールと常識と思い込みでできたこの〇〇市という空間を乗りこなすということも刺激になっているらしい。
夜に本を読んだ。なんだかんだ言っても静かな場所であれこれ不満を思いながらも本に食らいついている時間は自分にとってかけがえのないものだと思う。なにかを分かろうとしている時間。『はじめまして現代川柳』をごくわずかずつ読み直しているんだけど、やっぱり頭かち割るほど面白いし、載っている作家は途方もなくすごい。と思う。いままで、自由詩・俳句・短歌の順で触れてきたけど、自分にとっては解説なしで読んで面白いと思える唯一の詩型が川柳だった。川柳に解説が不要かというと、あればあるだけ助かるけど、でも素の状態でも面白がることはできた。他の詩型は伴走者が欲しくなる。勉強すればもっと好きになれるのかもしれないけど。