楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

見開きにミサンガ

暗めの日記が続きますが。夢をみた。ひさびさの勤務日でいつもより早く(無理やり?)目覚めるので、直前に見ていた夢の内容を覚えていた。「内容」というより内容未満の断片のようなもの。私は母親と口論のようなものをしていて、その議題はなにか当時通っていた歯医者に関することであるか、もしくは今現在の自分が朝起きられないことに関係する話題であり、私は激高して叫ぶような強い口調で何かを言おうとするのだけども、聞き入れてもらえず、また受け止めてもらえず、それだからますます私は激高して激しい声を出そうとするんだけど、苦しい裏声のような声しか出なくて、口に指を差し込んでマッサージしながら声を出そうとしても声が出きらず、携帯のアラームが鳴動して目が覚めた。

夢は見た後に忘れるように人間はできているけど、この夢のことを夜に書こうと思ってふとんの中で反芻して、メモに書き留めたら、そのとき頭の中に記銘した意味内容の部分については何も見ずに再生することができた。これは夢に限った話ではなく、むしろ私は過去あったことの具体的なセリフなどまるで覚えていなくて多くの場合意味内容でものごとを記憶し、把握している。

ところで、今回のパターンは私が見る夢の中ではかなり頻出パターンだと言える。すなわち、

  1. 母親に何かを訴えている。
  2. 訴えは聞き入れてもらえない。
  3. そのために訴えはますます激しくなる。

という3要素が揃ったものだ。「かなり頻出パターン」という言い方はしたものの、毎週のように見るとかではなく、空を飛ぶ夢みたいに、ときどき同じような夢見るなぁというのがあるでしょう。その、類型がある夢というカテゴリの中で出現頻度が上位という意味です。ちなみに私は空を飛ぶ夢のときは、助走をつけて鳥のようにはばたくことで飛べるという設定のものが多い気がする。なので墜落の心配がつきまとっている。あと、何かの乗り物に乗っていて、そのスピードが際限なく加速していって止められなくなる(ただし事故には至らない)、とかも繰り返し見る。あれっ、自分は悪夢をあまり見ない方だというほんのりとした自認があったけど、ソフト悪夢みたいなのは結構見ているのだろうか。

話がいろいろと脇にそれてしまった。いや、こういう夢を何度も見るということは、やっぱり親との関係でなんらかの凸凹が幼少期あったんだろうなあと思い直すという話でした。ただ、そうした手がかりは残っているにもかかわらず、当時の具体的なことをほとんど思い出せないのが解せない。ちゃんとした心理療法を受けたら蓋をしていた記憶が出てきたりしちゃうんだろうか。