楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

よほどシースルー

松屋のカレーの味が薄くなったのは系列店のマイカリー食堂に誘導するためなのかもしれない。マイカリー食堂で限定カレー食べたら「そこまでしなくていいよ」というぐらい味が濃かった。極端だわ。あと近所の松屋が全体的においしくない感じなのは店舗固有の問題である気がしてきた。

遅くまで仕事していて、そこでしているのが主に他人の世話みたいなものなんだけど、そのあいだじゅう『CPUの創りかた』の中の「自作風テーマパーク」という言葉を思い出していた。正確にどういう文言だったっけ、とサブ本棚*1から引っ張り出してきて、前書きだろうと当たりをつけてめくってみるも出てこない。あきらめて退勤後に見直したら、第11章の扉の文言だった。

問題を自力で解決すること自体が自作ですし「問題が起こらないようになっている」または「誰かがフォローしてくれる」のは自作風テーマパークでしかありません。 (p.279)

一歩間違うと根性論になりかねないけど大事なことを伝えている。ヘリコプターで山頂まで連れて行ってもらうのは登山とは言えない。自分もわかってるんだけど山登らせてたらみんな遭難しちゃうから車出してあげてるみたいな感じ*2。忸怩たる。こういうときにできる私が知っている行為が「タバコを吸う」しかない。吸ってないけど(10年近くは)。

CPUの創りかた』は語り口の軽くて柔らかい工学書/技術書で好きだった。電子工作未経験からCPUを作るのは無理だったけど、そのとき買った工具やら電子部品はあとで使ったりしてるしな。『OS自作入門』は買ったまま読めなかったけど、これも友達みたいな距離感で書かれていて良い本だったと思う(10数ページしか読んでないけど)。饒舌な技術書っていいのよね。自分が情報工学の正規の教育を受けてこなかったからひときわありがたく感じるのかもしれないけど。

book.mynavi.jp

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*1:最近あまり見ていない本を雑然と入れている棚

*2:(ふつうの)車で山は登れないけど、他にいい喩えが思いつきませんでした