楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

今日日ワンダー

仕事上がった瞬間に「あ、日記書こう」と思ったので、書きそびれかけていたゴールデンウィークのことでも書いておくか。

GWは旅行に出た。コロナ禍になる直前に行って、それ以来だったので3年ぶりとかになる。この3年間は自分のインドア適性を確認するような時間でもあったが、それはそれとして外に出なければならない折がひとにはあるんだよね。私にはね。

ほんとうは沖縄に滞在してルートビアを飲んだりして過ごしたかったんだけど、GW中の沖縄の人出(ハロウィンの渋谷ぐらい人だらけだったに違いない!)を想像したら行く気なくなったのでやめた。あまり大挙して押しかけて、ふたたび感染拡大になり、自分がその一端を担うというのも気が進まなかった。

とにかく遠出したかった。行きたい場所が先立つのではなく、私の旅行は「遠くに行きたい」が先立つ。そのくせ「るるぶ」で紹介されているような観光スポットには興味が持てない。そこで、以前にTwitterで情報を見かけた、地方のごはん屋さんを回ることにした。

地方のごはん屋さんは普段は地元のお客さんを相手にしているに違いないので、土足でとは言わないがそのコミュニティに上がってくる者としてなるべく邪魔にならないように心がけた。心の問題だけだったかもしれない。

ICカードでは乗り降りできない電車があること、どこの駅にも駅前や駅ナカドトールがあるわけではないこと、ドーミーインがなかなかいいこと。社会科方面での経験値が増えた。ICカードで乗り降りできない電車は、運賃の処理に運転手を大変手間取らせてしまったため、電車を大きく遅延させてしまったかもしれない(他にも同じことしている人がいた)。反省している。

私の旅行の常として、移動時間がおそらく半分以上を占めていただろうと思う。その一方で、帰りの新幹線が取れなくて予定外に1泊したときに、遠く離れた地であえて動かずに〈ここでなくてもできること〉をして過ごすことの楽しみも見つけた。

新幹線が取れなかったのでやむを得ず飛行機のチケットを取ったが、飛行機は心が休まらないのでもう乗りたくない。狭いし。高度が上がったり下がったりするときの感じが気持ち悪いし。隣の家族連れの父親がひっきりなしに子供に話しかけていてうるさかったし。