楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

石膏スライダー

体調的には悪くないんだけども生きている心地がハッキリと−(マイナス)だと感じられる折がここさいきん多い。フィジカルには健康だと思うんですよ。寝る2時間ぐらい前からPCとスマホを見るのをやめたら活動量が上がった気がするし、午前中に意識して水を飲むようにしたら頭痛が抑えられていると思う。それはそれとして、なんかイライラしやすい。たとえば、隣の部屋だか外だかで話している人の声が壁や窓を貫通して入ってきて、そのときのくぐもった話し声の手触りがなんか直接聞くよりもムカつく感じが倍増して感じられる。いや、結局忙しいからなのかな。ここ2週間ぐらいで残業時間がかなり増えてる。1~2月ぐらいの残業地獄の頃に開眼していた過敏さがふたたび訪れているようにも見える。何が原因というわけでもなく、生きて息をしていることそのものの不快さ、みたいなのも、なにか形而上学的な解釈をあてがうまでもなく、このイライラの余波みたいなものなのかもしれない。

心療内科/精神科(両方ある病院に通院しているのだが、そのどちらなのか誰からも告げられていない。聞くタイミングもよくわからない)に行った。医師との短い面接は首尾よく終えられた(ん? わたしは何をしに病院に行っているんだ??)けど、なぜか精神科(以下、「精神科」で統一する(好みの問題))に行くといつもほんのすこしだけションボリして帰り道を歩いている気がする。行って元気になって帰ってくる場所ではない。元気をもらいにいくところか? と言われればそういうことはないと言いたくなるけど、でもね、なんだろね、って感じ。精神科との付き合い方がまだよくわからない。薬をもらえるわけでもないし、今のところ読書しながらの当事者研究を主軸に、専門家にときどきアドバイスをもらいにいく場所みたいなふうに考えている。このモヤモヤは精神医学がその他の肉体医学(?)とどう違うかとか、障害とは何かとか、そういったところの認識があやふやであることに起因している部分がたぶんある。そのあたりの知識・見識を補うためのブックリストは頭の中にはある。しかしわたしは本を読むのが遅いのだ。