楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

足のアパレル

まだいそがしい。ここ数日の疲れが出てきて結構サボっていた。Nintendo SwitchのSwitch Onlineで『スーパーマリオコレクション』(SFC) の中の『スーパーマリオブラザーズ3』 (FC) を遊ぶ。入れ子構造。でもそれを入れ子構造としてふだん私たちが意識しないのは、何かの中に何かが入っていて、その中にも何かが入っているという構造自体はきわめてありふれているからではないか。家の中の戸棚の中にミキサーが入っており、ミキサーの中には無数の部品が入っている。PCの中にOSがあり、OSの中にはPythonの実行系が入っており、その中で (上で、と書くべきかもしれないが) Pythonで書かれたプログラムが動く。

マリオの例に表れているのは、入れ子構造というよりも、むしろ歴史の重層性だろう。過去に生み出した資産を「今」に置き直し、それをさらにまた時代が進んだとき、かつて置き直したそれごと「今」に置き直す。

「の中」がネストしていること自体はありふれている中で、特別に入れ子だと私たちが思うのは、マトリョーシカのように同じものの中に同じものが入っているときだろう。小説の中に小説が入っている。家の中に家が入っている。ハンバーガーの中にハンバーガーが入っている(見たことがないが想像可能)。嫉妬の中に嫉妬が入っている(想像困難)。

過去の日記 無辜の民と結ばれる - 楡男 で、「野菜まぜそば」をテイクアウトしたらすごい量だったという話をしたんだけども、その店に行って「野菜まぜそば」を頼んだらテイクアウトでなくても多いということがわかった。同時に、この「野菜」は二郎系で言う「ヤサイ」に相当するものであることも。実物を見たら盛り付けで分かった。

最近数学を勉強したくなっている。もしくは論理学。でも継続的に時間をかけて取り組まないとうまみが出にくい分野であることも知っている。喫茶店に寄るみたいにちょこっと触って満足すべきものではない、気がする。やりかけた統計の勉強もすっかり放置しているのに取り組む資格があるのだろうか。誰に強制されているわけでもないのだから、やりたいことをやりたいときにやればいい、そのほうが結果的に自分にとってはいい、とも最近思うけれども。