楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

マキネッタと集中講義

土日あわせて20時間寝たけど、今日は4時間しか眠らなかった。生活リズムめちゃくちゃ。土日にめちゃくちゃ寝たから大丈夫なのかというと、あれで正常ラインにかろうじて戻ったかどうかというところだったので、ただ単に寝不足な会社員が出来上がった。睡眠不足だと、問題解決の力がなくなる。現状を変えることや、変えるためにどうすればいいか調べる力がなくなる*1パターン認識以外でものを見ることができなくなる。

就職してから10年近く、実は、その状態が続いていたんじゃないか。ほとんどのとき、私は一度確立したやり方を変えることに臆病だった。それは「時間がない」というリソースの逼迫への自分なりの対処でもあっただろうが、もっと端的にその能力がいつもすでに奪われていたんだという気もする。

今日の日記は、最初の数文は新しい自作キーボードで書いたが、途中で今まで使っていた HHKB に切り替えて書いている。単に慣れていない、そしていま「練習」をできるコンディションにない、というのもあるが、もっとポジティブに、自作キーボードを使い始めたことで──キーボードにまつわるさまざまなパラメータを変えてみたことで、それぞれのパラメータが使い心地にどう響くのかが見えるようになり、結果として HHKB (また、より一般的な他のキーボード)のプロダクトとしての合理性も理解できるようになった気がする。

新JIS配列という先月使い始めた論理配列を採用していることもあり、ここまで書くのに私はかなりの量のミスタイプをしている。ミスタイプしながらも文章を書き続けることができるのは美点だと思う。ある程度うかつな使い方ができるということ。最近使い始めた自作キーボードは、親指の位置に Esc を配していたりするため、入力途中の文字列を誤って全消ししてしまうプチ事故に頻繁に見舞われている。自分で設定したキー配置が悪いという話はもちろんあるんだけど、いわゆる 40% キーボード*2だと「こちらを立てるとあちらが立たず」的な細かい調整をすることになり、まぁ難しいんですね(具体的な話は省略)。要するに、 Esc とか、あと BS とか Enter とかが一般的なキーボードでやや遠くにあることもそれなりに合理的な処遇なのかも、と思った。

あともう一つ実感したのが、ひとはキーボードを使って文章を書くだけでなく、 Excel を操作したり Windows を快適に使ったり、コマンドラインで作業したり、文章を書く以外の用途でキーボードを用いることが存外多い、ということだ。というかその時間の方が多い。ITエンジニア(ただし専門性低め)という職種は特にその傾向が強いかもしれない。そのためには、レイヤー機能により使う/使わないキーに傾斜をつける*3より、色々な種類のキーがそこそこ平等に現れているという状態の方が強いのかも。一日中プログラムを書いてるとか、文章を書いているとかならまた別の答えがあるのだろうけど。

はい。なんというかオタクっぽい語りにならずに(専門用語を使わずに)この話題について書くのはだいぶ無理があるかもしれない。

(約1370文字/46分)

*1:なにやら大きな話のような雰囲気が出てしまったが、Windows がワケのわからない挙動をしているんだけどどうすればいいの!? みたいな話。たとえば。

*2:一般的なキーボードの半分以下のキー数しかないみたいな意味

*3:ってさすがに感覚的すぎる言い方だけど、たとえばファンクションキーを裏のレイヤ (L1とかL2とか) に追いやるといったこと