楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

にべもなく逓倍

東京都下から兵庫県明石市へ2日がかりで移動していて、その1日目でした。今回の遠出のテーマは「新幹線を使わない」で、と言いつつ白状すると帰りは新幹線を使うのだけども(スケジュール上ここは選択の余地がなかった)、行きは在来線のみで来た。特急列車は1本だけ使った。なんでこんなことしてるかと言ったら、前の遠出のときに自分は新幹線が苦手だと明確に意識することになったからで、なんでキツイのかはうまくつかまえられてないんだけど、とにかく乗ったあとの疲労感が重いのと、乗り物として乗ってよかったという感じが全然ないので少なくとも自分には合っていないんだと思った。

いま、約半分の行程をこなした時点では、だいぶ楽だなという実感がある。もちろん疲れはするんだけど、許せる疲れというか。何度も乗り換えがあるのも気分転換になっていいし、途中で降りて休憩してもいいという自由さも気持ちを楽にさせる。なにより「速すぎて頭がついていかない」みたいなのがない……。多大な時間を使うというのがデメリットとして考えられるけど、自分の場合はただ空き時間を与えられてもほとんどを寝そべってYouTubeでも見て過ごすだけだろうし、旅先でいろいろやるというよりは移動自体が目的みたいなところがあるから、何かとひきかえにしているという感じはまったくない。

金銭的には、新幹線で当日往復するのと比較して1泊増えるので、結果的には同等か、高くついているかもしれない。でも体験の質が全然違うから損している感じはない。むしろ同じくらいの金額で1泊よけいに過ごせると考えたらオトクだという見方もあるね。