楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

エスノローグ貧乏

夜中に映画のDVDを見て、お酒飲みながら見て(なんか素面で映画見るのがこわいのだ。90分も100分も耐えきれる気がしないというか)、今度こそ泣くかと思ったら泣かなくて(泣くために映画見てる大人みたいでやだな)、ラストシーンで涙ぐんだぐらいで、結果としてはよかったんだろう。まだまだレンズは曇っていない。中で処理する機構とかがどうかは別として。

で、やっぱり10時過ぎに目が覚めた。お昼からちょっとした講演を聴きに行くことにしていたので、朝食を食べて、ちょっとだけ作業してから(お茶を水筒に詰めたりギター弾くとか含)家を出た。駅までの道で『那珂太郎詩集』の詩の部分(つまり評論と解説以外)を読み終わる。なんか読めない漢字がいっぱいあって朗読に向かない詩たちでありました。全体的には虚無的でたまにエロチックな印象。でもたまにすっごくまぬけで笑える。

「おお 燃えろ燃えろ燃えろ森も燃えろ桃色も燃えろ物差しも燃えろ物憂さも燃えろもやしも燃えろモノロオグも燃えろ妄想も盲腸も喪服も目的も文字も木琴も悉く 燃えろ」(「透明な鳥籠」)。もやしって!声を上げて笑いました。

電車の中で別の本を読んでて、いつも電車の中で読むと、とくに座ってたりなんかするとてきめんに眠くなって読書どころじゃなくなるんですが、というか眠くなくてもろくに読めないのに、というのをずっと続けてきたんですが、朗読よろしく口を動かしながら読むとこれがなかなか頭が働いて読めるということを23歳にして発見いたしました。わたくし。またひとつ突破口が開いたね。

講演は言語学に関するもので、とってもおもしろかった。また勉強やる気でた。帰りが寒かった。もう上に羽織るものが必要だな。