楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

低周波問答

きのうは初めての人たちと顔を合わせる用事があって、それもあって夜には頭痛になったまま就寝した。目覚めたら頭痛はとれていたのでそれは幸いだったんだけど、大事をとって今日は電車で出かけない範囲で過ごすことにした。なんて言うとテンポよく意思決定が進んでいったみたいだけど、そのことで昼過ぎぐらいまでぐずぐず悩んでいたのが実態だ。遠出をしないことを決めたものの、そんな状態で家の中の仕事もはかどるはずもなく、全体的にぐずぐずの一日になってしまった感じがある。部屋の掃除はいつもより広い範囲に手が出せたし、いつもの情報整理と家計簿記入もできた。でもそうした日々のルーチンを擲ってでも、某所に遊びに行ったりごはんを食べにいったりすればよかったなと後悔している。体がそれを望んでいた。そのサインを読み切れなかった。

夜に近所のラーメン屋に行って辛味噌ラーメンを啜っていたら、スープの辛い成分が粘膜の弱いところにヒットして、しばらくこらえていたが辛い成分の効き目がなくならず、ついに咳き込んだりくしゃみをしたりしてしまった。みっともないという思いと店に迷惑をかけてしまった(食べかけのものを散らかしたりはせずにすんだが)という思いでみじめな気持ちになり、店を出た後にPodcastを聴きながら野良犬のような足取りで30分ぐらい暗闇を歩いた。そのあとスーパーで食材の買い出しをし、自分の気持ちがいよいよ落ち込んでいることを自覚した。ごく軽いうつ状態かな。世界全体がほんのりと悲しい・虚しいという感じ。これといった特定の要因があるわけではなさそうだけど全体的に不調というか、もともと、ちょっと後押しされれば簡単に落ち込んでしまえるような脆弱な状態にあるということなのかもしれない。

最近は土日に30分ずつだけ、転職を意識した勉強をするようにしているんだけど、スーパーからの帰りにそのことを思い出したらマッチを灯したように気分が明るくなった。自分のやりたいこと、やるべきだと実感していることをやるべきだよね。