楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

滑らかな本尊

夕食のカレーを煮ているあいだ落ち着かないので日記を書く。ちかごろ忙しくて日記を書けなかった。正確には、忙しくて、〈日記を書くがよい〉という心境になれなかった。

最近は少しのことで自分という人間に価値がない気分になって気落ちしやすくなっている。「最近は」という言葉で表そうとしている時間的幅はまぁでも1年間ぐらいかもしれない。

『いやな気分よ、さようなら』を読み直そうかな。最近このことも繰り返し思っている。1回目に読んだのはもう5年くらい前になるのかもしれないが、読みながら手当たり次第に付箋を貼った。