楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

最終的に魚屋さん

ここ数日は孤独に悩みがちだ。仕事が早く終わると空しさを感じることが多い。もちろん、早く終わること自体はいいことだし、そうあるべきだ。でも持て余した時間*1を何に使おう、何をしても無意味なのにという自動思考が走ってしまう。その思考の抜け道は今のところ見つかっていない。思考以外のところで対処するしかない。

今日は低気圧で心身ともに不活性だったのがマイナス思考に拍車をかけている。また今日は雨だったので外に出てもいない。人間とのかかわりが、仕事先の人と朝に5分ぐらい電話したのと、テキストのコミュニケーションツールで業務的なやりとりを少ししたのみだ。わたしはいわゆるsolitudeを好む者だけど、しかし完全に他者をシャットアウトして生きていくこともできないと感じた。結論に直接ジャンプするけれど、今の自分にはスキンシップが欠如しているという直観を得た。落ち着いて自分の感覚に注意を向けてみると胸も苦しい。ChatGPT 3.5 に聞いてみた。ストレスでそうなることもあるらしい。対策はないかと聞いたらいくつか挙げてくれた。ペットを飼うのも一案だと。いろいろな事情でそれは難しいけど、ぬいぐるみを迎え入れるのはいいかもしれないと思った。ぬいぐるみの自作に最近興味を持ったところだった。平均から外れた感性を持つものは、量産された「ふつう」が肌に合わないから、自分の手で何かを作ることがひときわ切実な意味を持つのだと思う。あとは、単に何かを大事にすることが生きることの意味を回復してくれるだろう。それはまずは自分に対してでよくて、スキンケアやごはんを作ることがその一つだ。自分を大事にすると他人を大事にしようという意識も芽生えてくる。人だけではなく物も。

本棚から『セルフケアの道具箱』を取り出して眺める。第2章の最初の節のタイトルは「「自分の心をひとりぼっちにしない」と心に決める」だった。いいことが書いてある。自分では思いもよらなかった。自分にはまだやるべきことがある。

*1:と感じられる一方、実際に数えてみると自由時間は思ったほどない。定時上がりでも。