楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

お行儀どんぶり

台風その他によりエブリデイルーチンがすべて消し飛んだので、10時くらいまで寝てた。そろそろいかんぞと思って目を覚ますと、目が異常に乾燥していて、3秒と開けていられない。こういうことたまにあるー。ツイッターになにかぐちゃぐちゃ書く。そのうちうるおいが戻ってきて開けていられるようになる。身を起こして鏡を見ると、右目だけ充血していた。こすったかな。

(何の話……)(こんな話だったらたくさんできるんだけどねえ)

所属先に固有のこよみの関係で、今週は授業がこれ以降ひとつもないことになる。とりあえずと、ラテン語の予習をやることにしたが、あまり気乗りしない。気乗りするまで続けるのがコツと分かってはいても家では気合いも出んわなあ。近所の図書館はいつも席が埋まってるし、喫茶店で辞書と文法書とテキストとノートと広げてわっしゃーって作業するのも場違いな気がする。場違いを恐れないひとになりたひ。そしてこうして可能性を挙げてはひとつずつ潰していって最後に残った現状を肯定するいつものやり口。

単語を5,6個調べてはちらちらツイッターを見たくなってしまう。そんな葛藤が続くので、もうあきらめて、漫画読むことにした。勉強やりたくなるまで遊ぼうという算段。発売日に買ってすこしずつ読み進めてた、吾妻ひでお失踪日記2 アル中病棟』を読み終える。しばらく前に読んだ、前作にあたる『失踪日記』よりも落ち着いて抑えめな印象。あれだけの内容を抑えめに描けるのはすごい。

一日じゅう家にいるとふさいでしまう。ベランダに出て空をながめた。台風が過ぎた跡で雲はちりぢり。青空と雲とが交互に入り乱れて、作ったような――なんか最近、空が美しいときほど「作ったような」という形容が出てくる。純色。一面の空を見たくなって、散歩に出た。出てみると建物ばかり邪魔をしていて、電線が視界にかぶってきて、ふだんは空のごく一部しか見えてないんだなと思った。ある想定していたスポットがあって、その丘の上まで来て見ても、やはり木が自分よりも上にあった。今度山に登ってみるか。

帰ってから『アル中病棟』の最後の残りを読み、ラテン語の続きをやった。ここへきてようやく使い物になるという感じ。夜にすこしだけ走りに出た。