楡男

一億人の腹痛と辞書と毛虫とオレンジと

立てば芍薬戦隊

気付けば3週間空けていた。日記書かなきゃなあと思って編集画面を開いた。私にとって日記は「書かなきゃ」なんだよ。運動の習慣とか毎日一定時間音読するとかそういうたぐいのもの。自分の暮らしぶりを振り返る機会が必要。

今日は軽登山に行ってきた。軽登山という言葉が気に入っていて自分で使っているのだが世の中に流通している語彙にあるのかは疑わしい。ググるとまあまあ引っかかるのでまあまあ使われているのだろう。より一般的にはトレッキングとか言うのだろうか。トレッキングというと高校の修学旅行でわたしは初めて知った言葉だったしほとんど今の今まで忘れていたぐらいだったが、そのトレッキングだ。

なんで山に行こうと思ったのかは(他の多くのことと同じように)よくわからないが、登山のYouTubeチャンネルをほんの一時期見ていて面白そう、自分にもできそうと思ったのがきっかけかもしれない。というかたぶんそれだ。あと体を動かしたかった。軽登山でググって出てきた物件(山)の中から手頃そうなものを選んで、YAMAPというアプリをダウンロードして計画は一応立てて臨んだ。

登山サイトではレベル1みたいに表示されていたものの、10分ぐらい登ったところでもう体力の限界を感じて、街歩きだったらすでに引き返しているくらいの疲労があったのだが、というか登山口に至るまででもうすでに大冒険の気分だったというぐらいに体力に自信がない人物が語っていると思ってください。

とにかく階段がきつくて鼓動と呼吸ペースが最大になっていた。足腰鍛えないと。後半は多少なだらかだったり階段でも手すりがついていたりして気持ち的にも楽だったが、当然のごとく頭痛にはなった。この出張中は勤務中にほとんど必ず頭痛になっていたので、頭痛のまま活動することに慣れてしまい、それもどうかと思うけど活動の致命的な妨げにはならなかった。

まあやったらやれてしまうことで、無事山頂到達と下山は果たせた。途中でルート変えたけど。当初計画だとピークを2個か3個通過するルートになっていたので、今振り返るとそれは正気の沙汰ではないと思う。

あとGPSに頼りきりになっていたり数多の課題は見えたところだったけど、それは今後軽登山を続ける中で(続けるとしたら)改善されていくことでしょう。

主観的には体力の限界の300%地点ぐらいを超えた感じだったけど、終わってみると片道20分ぐらいの徒歩移動はなんのことないと思えるようになっていたり、かえって元気になっていたぐらいだったのは面白かった。体力って直線的に減っていくものではないんだろうな。

山登りは面白かったかというとそう言い切れるわけでもなくて、疲れたし辛かったしそれに見合う報酬を与えてくれたかというとこれと言えるものはなくて(いい景色は見れたけど、そばにロープウェーがあったらそれを使わない自信がない)、ただ下山したときの空気がおいしい感じは他ではあまり体験しないものではあった。

帰りに回転寿司に寄ったけどわたしは回転寿司もしくは寿司屋というものに致命的に肌が合わないようで、席について5分後には帰りたくなってた。寿司はおいしかったけど4皿食べてすぐにお会計にしてしまった。

どこが苦手かというと手元の食べ物が途切れないようにタイミングよく注文しないといけない点で、今日も頼んだあと寿司が来ないので虚空を見つめる人になったりしてた。スマホ見るとかするのも場にそぐわない感じがするし。隣の人に見られたらやだし。全部おまかせで出してくれる店か、タッチパネルとかで遠慮なく注文できる店がいい。